2301〜2350 | ナノ

/うたを歌おう。心が死んでしまう前に
/消して点けるだけの簡単なお仕事です
/探しにいこう、誰でもない僕だけの形を
/僕は酷いですか、君は狂ってますか、あの人は正しいですか
/すべてにんげん

/等しく傷み、等しく死んだ
/心あるものが罪を生んだ
/感情が世界を蝕んでいく
/泣いている自分が馬鹿らしくて笑ったの
/貴方の愛が欲しいといったら笑いますか

/冷たい夢の味
/鈍色の心臓
/全てを知ったところで全てを知らぬと同じこと
/暈の下で街が泣いた
/愚かで愛しい世界だったよ

/歪んだ視界を寧ろ愛した
/神様がそれを罪と呼ぶのなら僕は神様と戦おう。例え、勝てる確率が零だとしても
/何時か教えて下さい。君が愛した世界のことを
/泣いていたのは僕の心
/馬鹿だなあ、僕はここにしかいないのに

/叫ぶだけのバカな僕です
/ツギハギだらけの狂った背骨
/進歩の先に何があるのか。結局、見えるのは破滅のみ
/僕こそ最も愚かな獣
/愛で死ねるみたいだ

/失うこと怖れた君は自分の手でそれを壊した
/僕は君の棺
/最初で最後の愛をください
/透明な階段
/サヨナラ、永遠に君を愛する

/失うことを知りながら君を愛した
/心臓がひとりでに君への愛を歌う
/失うから愛さないなんて馬鹿だ
/散らばった心音
/死ぬから生きたがってたんだって知ってた

/簡単に生まれてしまう関係を憎んでみた
/色彩の波に濡れて
/陸を愛した魚
/爛れた気管支
/薄紅を奪う早春

/可哀想な白い指先
/スノードームに灯した吐息
/その頼りなく強い感触に縋りたいと思った
/ガラスのベッドで眠る夜
/無機物に愛を吹きこんで

/この無機質な肌の下に心は在るだろうか
/噛み合わない会話を楽しんでいた
/愚かなロボットと愚かな僕
/可哀想なのは君か僕か
/支配しているものに支配されている僕です


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