1701〜1750 | ナノ

/煩い唇
/死ぬ瞬間に思い出したのは世界でいちばん憎くて愛しい人の顔でした
/きっと、本当に最初で最後の恋だった
/君の置き土産と睨めっこばかりしている
/取るに足らない二人の人間の、取るに足らない恋の終わり

/僕は僕が憎くて堪らないんだ
/どうか地の果てまで私を呪って、私を忘れずにいてください
/泣きたくなる理由は単純で、それでいて深刻で
/悲しくて悲しくて消えてしまいたいと思う
/晴れ渡った空に愛を呟いた

/痛みは緩やかに沸き上がって消えていくのみ
/幸せを噛み砕いてみせた
/嗚呼、それが夢ならば迷わない
/スウィート・フレグランス
/怒ることを忘れた

/泣いてしまえ、僕のためだけに
/夜の静寂に溶かす涙
/映像に恋をする
/触れられない世界に触れようとして
/伸ばした手の先に伝わるのは冷たく硬質な板の感触

/濡れるぬれる
/あなたの熱
/バカみたいに熱くなって、乱れて、泣いて
/淫らな関係
/二度目の恋を待っています

/御配慮ください
/貴方は何故そんなに美しく笑えるのでしょうか
/愛が苦くなる前に
/不規則な鼓動
/さあ、そのまま一思いに私の心臓を貫いて

/頭蓋の中で泳ぐ鮫
/苦痛は一瞬で臨終、そして、後悔だけが永遠に持続する
/ハッピーエンドには酷く遠い
/忘れられた記憶が夢の端で泣いていた
/雨の降る深夜

/穏やかに残酷に
/自分の重さで枝垂れてしまう花の様に
/あなたの酸素になりたい
/それだけが僕の願いでした
/涙のひとつも見せてくれなかったね

/愛することも憎むことも、ただ、生きるということだった
/クソッタレの恋
/ろくでなしの愛情
/愛情と許容のバランス
/闇病み止まず病む

/臆病な恋だった
/眠る君にしかキスは出来ない
/愛していると囁く口で首筋を噛むあの人は
/優しさと痛みは双子のようだ
/何時までも何時までも泣いていたかった


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テーマ「人外ファンタジー」
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