越えられたのは前の話よ

「ねぇ、別れよう」
「……なん、で?」
「一緒にいられない」

はっきりと、錫也にそう告げた。
今終わらせなければきっと、終わらせることなんて出来ないから。

「名前は、俺のこと嫌い?」
「……」
「俺は好きだよ、名前のこと」

好きだけど、言えないよ。
言ってしまったら、もっとあなたを好きなってしまうから。

幸せだった、錫也と一緒にいられて。
でもね、辛かったんだよ。
錫也が好きだったから。
錫也の回りに女の子がいたら胸が痛んだ。
親友の月子ちゃんと話してる姿を見ても、胸が痛かった。
錫也が私を一番好きでいてくれてるのは、わかってる。
私だって、錫也が一番好きだから。
錫也が好きすぎて、生きてるのが辛いんだ。

「俺と話したくない?」

話したいよ、錫也とたくさん。
今までみたいに、どこかえ出掛けたりして、二人でいつまでも笑い合っていたい。

「……」
「……」

錫也まで何も話さなくなると、沈黙が訪れる。
今はこの沈黙が痛い。

「…無理だ」
「……」
「名前と一緒じゃなきゃ、生きていけない」

そう言って、錫也に抱き締められた。
今の私に、錫也の腕を振り払うことなんて出来なかった。




変わることは簡単でも、元に戻ることは難しいんだ。




意味わからなくなりましたorz
錫也と名前、二人で越えた高い壁は一人で越えられない。
だから、元の友達の関係には戻れない。
って言うのを書きたかったんです。
意味わからない。

Tittel by 自

20120824

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