甘い甘いぼうや | ナノ


突然部屋に来た緑川がスポーツ雑誌を見せてほしいと言ってきたのを、基山は快く了承した。緑川はそのまま基山の座っている椅子の後ろにあるベッドに寝転んで雑誌を読み始めた。
そんなところで寝てちゃ俺に襲われるだけなのに相変わらず学習しないと基山は緑川を振り返ってほくそ笑んだ。彼にとって緑川がそうして学習せず無防備に向かってくるのは好都合だったので、このまま学習せずにいてほしいと思っているわけだが。
しかし学校の課題を終わらすまで、そんなことを考えている余裕もない基山は机に向き直って、それを終わらせるため専念することにした。



「………で、寝ちゃうワケ?」

基山のベッドで寝息をたてている緑川。その手にはしっかりと雑誌が握られている。
緑川のため恐るべきスピードで課題を終わらせたはずが、ベッドの上の恋人を見るとすやすやと寝入っていた。基山は頭を抱える。本当に手がかかる。無防備すぎる!
ベッド脇に立ちすくむ基山はため息をついて寝ている緑川の髪に軽く口付けだけおとして布団をかけた。



甘い甘いぼうや
111120
title::子宮

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