「栄口ぃ、ちゅうしてぇ」

俺は甘えたいんだよ。栄口にどろどろになるまで甘やかしてほしいんだよぅ。

「やだ」
「なんで!ちゅうしてよぉ、ちゅーう!」
「やだよ。だいたいなんで俺が水谷にしなきゃいけないの」
「恋人じゃん!」
「へぇ、俺たちって恋人なんだ?」
「こ、恋人だよ!俺、告白したじゃん!」
「え、俺、OKしたっけ」
「したよ!」
「ぷっ、あははっ、ごめんごめん。からかっただけ」

栄口のばか!もうちゅうしてくんなきゃ許してやんないからね!

「ふふふ、そんな顔してもキスなんかしてやんないよ?」
「なっ、なんでぇっ!」
「水谷、」

甘やかしてほしいなら、お母さんのところに行きなさい。

ね?と言って、栄口はにっこり笑った。

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -