「大上って、華ちゃんのことすきよね〜」
ずぅっと思ってたのよね、ワタシ。
「えええええ!ウッ、ウワバミさん、なに言って…ッ!」
大上って、だれにでもやさしいじゃない?でもね、華ちゃんには…、やさしすぎるの。まるでイガラシみたいなのよ。わかるかしら。レディーファースト?そうね、そんなかんじ。大上はやさしいけど…、性別でそのやさしさを区別したりはしないのよね。それなのに…。あっ、ほら、わたしは大上にウワバミって呼びすてにされてるじゃない?だけどね、華ちゃんだけは…、ちゃん付けで呼んでるのよねぇ〜。うふふ、さ!大上!これはどういうことなの?ちゃーんと聞かせてちょうだいね?
「ん?もちろんすきだよ?」
……あら、ら。大上ったら!
「そんなのあたりまえだろ?だって、華ちゃんは、」
ちょっと!大上!華ちゃんの顔!真っ赤よ?やだ!もしかして、この流れで告白?
「同じ園の仲間じゃないか」
……ッ!
「ははっ!ウワバミも変なこと訊くよなぁー!」
…ふふっ、やられたわぁ!大上!あんたもオトナになったわねぇ!