「なぜ戦うのか?ふっ、愚問!愚問だな!ドーラク殿!私が戦うのは、私の誇りのためだ!」

ふーん、誇りねぇ…。海の王者の誇り。騎士道精神の誇り。ふん、理解に苦しむね。

「なぁ、おまえは?鉄火マキ」
「えっ、あたし?あたしはねぇ、楽しいからよ!」

ドーラク、知らないの?速いやつと競争するのって、すっごく楽しいのよ?わくわくして、どきどきするの。あーあ、また動物園のちぃたぁが来ないかしら。あいつ、速かったなぁ〜。

「ねぇ、あんたは?ドーラク」

命令だからな、出世のためだ。と言えなかったのは、どこかでおまえらの生き方をうらやましいと思っていたからなのか。

「なにそれ、つまんない生き方!」

それとも、俺の生き方をばかにされるのがこわかったからなのか。

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