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久しぶりに帰ってきた我が家は私の記憶と寸分も変わらなかったせいか、夕方頃には足を伸ばしてくつろぎまくっていた。弟の有人は私の家によく遊びに来ていたから特に苦もなくすぐに前のように仲良くなった。
「やっぱり有人の目ぇキレイだねぇ」
私の隣でぴったりとくっついた肩はもう既に有人の方が高い。いつの間にこんな大きくなったんだ。そう言ってやろうかと思って顔を見たら変わらない、紅いキレイな瞳を見つけ言葉が吹っ飛んでしまった。同じ兄弟なのに有人だけこんなキレイな瞳、いいなぁ。改めて思った。
「名前、」
「やだなぁ、昔みたいにお姉ちゃんって呼んでよ」
「ほぅ、自分よりこんなに小さい名前をお姉ちゃんと呼べと言うのか。」
「くそう、成長しやがって…」
「名前が縮んだんだろう?」
「あ、ひどいー」
そんな久しぶりの和やかな雰囲気に包まれていると、突如、玄関の方角で破壊音が響いた。
「…!」
「え、何事?」
「すまないが名前、先に部屋へ戻っていてくれないか?俺は少し見てくる」
「え、あ、うん。わかった」
そういうと有人は少し焦ったように階段を降りていった。
でもね、有人。
私、人一倍好奇心が旺盛なの忘れてない?
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