23___ 風丸くんとはつきあってないと名前はいった。僕のために、可愛くなったと名前はいった。ねぇ、これって、自惚れていいの?「名前…、それって」「私、私が好きなのは…!」僕は制止の声も聞かずに半ば強引にドアを開けた。びっくりした彼女の顔は涙でぐちゃぐちゃになるどころか、なんだか綺麗で、愛しくて。「名前が、好きだ」有無を言わさずに抱きしめた。