19___



それからというもの、私はまるで生ける屍のようだった。何時もは出掛ける1時間前に起きて化粧もヘアアレンジだって丹念に行っていたし、月1のペースで美容院にも行っていたし、お洋服にだって流行に沿えるように雑誌にも目を通していた。学校でも自分がいかにすれば可愛く見えるか研究してみたりしてたし、家に帰ってお風呂に入ったって洗い流さないトリートメントは勿論、洗顔後はパックをしたりストレッチをしたりしていたのに。夜食を控えて肌の健康を保つために割りと早めにパソコンだって閉じていた。それが今となっては何一つしていない。正直な話、誰にどう見られてもいいような気がしていた。風介くんには好きな人がいる、それは思いの外私にダメージを与えた。


今日も今日とてニコ動を開き、お気に入りの生主のページを訪ねながら左手にはポテチを抱えている。不思議なことに私の体重は一向に増える素振りを見せなかった。それをいいことに私はまたポテチを食べる、食べる、食べる。暗闇に光るパソコンと、照らされる私の顔、賑やかな画面の中、楽しいはずなのにどこか冷めた私の心。ねぇお願いだから今だけは私に失恋なんて教えないでよ、魔法はとけないから魔法なんでしょ?そうため息をつく私は廃人なのだろうか。







「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -