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その夜、私は早めにベッドに入りゴロゴロしながら新刊の雑誌を読んでいたら珍しくケータイが鳴った。着信音は相変わらずのマキシマムザホルモン。めちゃくちゃビビったんですけど。誰だよ。半ば文句を言うつもりで画面を見てみればそこには今日アドレスを交換したての「晴矢」の文字があった。さっきぶりー。雑誌の特集ページをめくりながらメールを開けば「登録よろしく。ぜってぇチューリップで登録すんじゃねぇぞ」と書いてあり、思わず笑ってしまった。残念だったな南雲晴矢!私はすでにチューリップで登録したわドヤァ!そこからはまぁたわいもないような話が始まるわけだが、途中で晴矢はなんと風介くんの話題を私にふってきたのだ。(私にとっては願ってもないチャンスだ)


「そういえば最近風介の様子が変なんだよなー。名前なんでか知ってるか?」

「まじで?知らない!」

「なんか今までケータイなんて放置してあったのに最近持ち歩くんだよなー」

「その変化は些細すぎる(笑)」

結局風介くんの話はすぐに終わったけど、私は今度晴矢の家に遊びに行く事になった。晴矢の家に行くってことは、風介くんの家に行くってことと同じだ。まぁでも私は晴矢の事が友達として気に入っているので純粋に晴矢と遊ぶのは楽しみだった。てかそんなことより宿題終わってねぇ。調子に乗って晴矢とのメールを遅くまでやっていたのはイタイ。エテュセで奮発して買った化粧水で急いでパックをしてから勉強に向かうとしよう。あ、チューリップのデコメでも使ってやればよかった。










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