「やばいやばいやばいーっ」
僕の無駄に広い部屋のカーペットの上で無意味に転げ回る彼女は、どうやら今日の学年末テストで失敗したらしい。しかも世界史を。あんなに追試危機だって騒いでいたのに案の定失敗するなんて、彼女らしいといえば彼女らしいけど。まだテストが返ってきてないから追試と分かったわけじゃないけど、世界史の追試なんて今までの全範囲なんだから難しいに決まってる。というわけで一刻も早く勉強を始めなくてはいけない彼女は僕をたよって家に教わりに来たわけだけど。
ゴロゴロ
「勉強しないの?」
「もうショックで立ち直れないよー」
「追試おちたら留年でしょ?」
「……うおぉん」
わけわからない叫び声、むしろ雄叫びをあげて猛スピードで転がる君は、スカートがめくれあがってパンツが見えてるの知ってる?
「ちょっと、パンツ見えてるよ」
「見ないでよえっち」
そう言いつつも動く気配を見せない彼女は、僕を男だと思ってはいないようだ。はぁ。いつになったら僕の気持ちに気づいてくれるのだろうか。
「てゆうか」
僕に体を背けたまま彼女はぼそりと呟いた。
「基山になら見られてもいいし」
キミに告白してもいい?
(むしろ襲ってもいい?)
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素敵企画:のんすとっぷ様に提出
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(キミに告白してもいい?)
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