突然の来客

『…着いた』


しかし屋敷には誰かいる気配はなく、まだ帰ってきていないらしい。


『…あ』


風の音が聞こえた。
次の瞬間鴆さんらが帰ってきて、鴆さんが家に入った所で…











蛇太夫が、屋敷に火を放とうとした。


『、だめぇっ!!』


私は無意識のうちに走り出し、屋敷に火を放とうとした蛇太夫に体当たりしていた。


「うぉっ…この小娘が!!俺の目的をいつ知ったのかわからないがもう遅い!!」


蛇太夫の放った火は、もう既に屋敷に燃え移っていた。


『くっ…鴆さん!!』


私は駆け出していた。


「おい!!小娘!!」


などと蛇太夫が呼んでいる気がするがこの際無視だ!!
私は気配を探り鴆さんの元へ。


『鴆さん!!』


「うおっ!?誰だ貴様!!」


『私リクオ様の配下の者です偶々通りすがりで貴方様の屋敷が燃えており危ないと思い入らせて頂きました先ずは外へ鴆様の身の安全の確保が先です!!』


私はマシンガントークかまし(嘘を交えながら。きっとそうでもしないと信じてもらえなかっただろうから)鴆さんをつれて走り出した。

鴆さんは怪しみながらも私の焦りを感じたのか走ってくれた。

屋敷から出たその時。
おぼろ車が屋敷に突っ込んだ。


私は人間の姿で会ったらヤバい、と思ったが、既に覚醒していたみたいだ。
(水溜まりを覗いたら変わっていた)


「お前…妖弧だったのか」


鴆さんの驚いた声が聞こえた。


『まぁ…正確には白狐って言うらしいですけど』


「…わからないのか?」


『幼い頃に両親が他界したもので』


私は鴆さんの方を向かず答えた。

蛇太夫が此方を睨んでいたからだ。
その時。


「鴆くん!?」


リクオの声が聞こえた。

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