プロローグ
『…よかった…』
私は小さくため息を付いてから、目の前にいた妖怪を切り裂いた。
「!!」
私を見て夜リクオが目を見開く。
しかしその間も襲ってくる妖怪達。
『あぁもう!!桜吹雪!!』
私は自分でも知らないうちに技を使いバスへ。
『みんな!!もう大丈夫!!』
私はみんなを安心させるようにいった。
ぬらりくらりと現れたリクオは、カナの安否を確認すると、安心したように言った。
「…よかった…無事で…カナちゃん、怖かったら目ぇ瞑ってな」
…胸がちくんと傷んだ。
『…さて、私は消えますかね。九尾、ありがとう。戻ろうか』
私が言うと、九尾は私にすりよってきた。
そして、私達は静かにその場から消えた。
三羽鴉の長男、黒羽丸と首無、リクオが此方を見ていたのにも気付かずに。
―……‥‥
『はぁ…疲れた…貧狼も九尾もありがとね』
私は二匹を出し頭を撫でながら言った。
『にしても…カナちゃん無事でよかったなぁ…ね』
二匹に同意を求めたら、二匹は黙って私を背中に乗せ、走りだした。
『…休めってことね、ありがとう…』
さて。今日からどんな生活が待っているのか…。
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