プロローグ
妖怪が目の前に現れたのにも関わらず冷静になる私。
取り合えず叩いてみたら消えた。
『っ…キリないなっ…』
私は私で手一杯なので、懐から式神を出した。
『貧狼!!』
使えないかと思ったが、使えた。
『貧狼!!お願い!!あのバスまでつれてって!!』
貧狼は私をのせて妖怪を蹴散らしバスへ。
『ありがとう!!』
私は貧狼からバスに乗り移った。
『っ…大丈夫!?』
バスの中は混乱状態。
私はしょうがないから私は歌い始めた。
『♪金のシンバル 鳴らすように
囁くのはお日様 一緒においで 木々の宴に 耳を済ませましょう…』
私は歌いながら笑顔で手を広げた。
するとカナちゃんが泣きながら抱き付いてきた。
みんなも若干涙目だ。
『みんな、大丈夫!!私が守るから!!』
私は体は小さいものの力いっぱい言うと、みんなは頷いてくれた。
私はそれを見てまた式神を出した。
『九尾!!』
出したのは狐の式神。
なるべく力が強く、怖がられないものを選んだ。
『お願い、このこ達を守って!!』
九尾が頷くのを見ると、私は外に飛び出した。
未だにうじゃうじゃいる妖怪に、私はため息を付きながら向かって行った。
しかし。
『!!っ…』
後ろに回り込まれた。
貧狼は消され、背中に傷を負った。
さすがにこれ以上は持たない…そんなとき。
「…おい、ガゴゼ…貴様何故ここにいる?」
…来た。
さて…茶番は終わりだ。
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