プロローグ

『…ここってガゴゼ編の…』


私は気付かぬうちにとあるトンネルに来ていた。
見覚えがあるトンネル…そこはガゴゼ編で初覚醒したリクオがガゴゼと戦い、そして…カナちゃん達を守った場所。


『…リクオは、今いくつなのかな。会うことは…ないのかな』


そんな思いに胸が締まった時。
トンネルに車が。
その車とは…


『!!まさかっ…』


私はバスに目を凝らした。
すると中が透けて見えて…中には。


『カナちゃん達っ…』


私はちょうどガゴゼ編にトリップしてきたらしい。
私は息を潜め、様子を見ることにした。

すると原作通り、トンネルの入り口が崩れ、中に残された子供達。
周りで妖怪どもがわんさかいるのを見て、私は体が勝手に動いた。


『…っ』


悲鳴が聞こえる。
取り合えず中に入ろうとしていた妖怪に向かい、回りに浮かんだ羽根を打った。

直球に妖怪に当たり、消えていった。


「なんだ!?」


「妖怪がいるぞ!!」


「若の手下か!!」


取り合えず標的は此方に移ったらしい。


『…妖怪?』


私は気になって水溜まりを覗いた。
そこには、銀髪で銀色の獣耳、目が赤い―私?がいた。
元の私より可愛いが(←)。

その時


『!?』


目の前に妖怪が現れた。

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