プロローグ
『…ここってガゴゼ編の…』
私は気付かぬうちにとあるトンネルに来ていた。
見覚えがあるトンネル…そこはガゴゼ編で初覚醒したリクオがガゴゼと戦い、そして…カナちゃん達を守った場所。
『…リクオは、今いくつなのかな。会うことは…ないのかな』
そんな思いに胸が締まった時。
トンネルに車が。
その車とは…
『!!まさかっ…』
私はバスに目を凝らした。
すると中が透けて見えて…中には。
『カナちゃん達っ…』
私はちょうどガゴゼ編にトリップしてきたらしい。
私は息を潜め、様子を見ることにした。
すると原作通り、トンネルの入り口が崩れ、中に残された子供達。
周りで妖怪どもがわんさかいるのを見て、私は体が勝手に動いた。
『…っ』
悲鳴が聞こえる。
取り合えず中に入ろうとしていた妖怪に向かい、回りに浮かんだ羽根を打った。
直球に妖怪に当たり、消えていった。
「なんだ!?」
「妖怪がいるぞ!!」
「若の手下か!!」
取り合えず標的は此方に移ったらしい。
『…妖怪?』
私は気になって水溜まりを覗いた。
そこには、銀髪で銀色の獣耳、目が赤い―私?がいた。
元の私より可愛いが(←)。
その時
『!?』
目の前に妖怪が現れた。
[ 8/40 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]