ぐだぐだ | ナノ
今日、急に部活が休みになった。なんでかはわからないけど、気にしてても仕方ない。とりあえず私は河川敷に散歩に出掛けた。
前まではショッピングとかしたりしてたけど、今はどうしても足がこっちに向いてしまう。
もしかしたら誰かがサッカーをやってるかもしれない、そんな期待を胸に私は歩くスピードをあげた。
「あ、おーいみょうじ!」
「よっ!奇遇だな」
やっぱりいた。我らがキャプテンの円堂君とチームメイトの半田君。まさかのコンビに驚きながら返事を返す
「うん、二人とも来てたんだね」
「だっていきなり部活中止になるんだぜ?これからサッカーできるって意気込んでたのに…」
「俺も。で、誰か来てるかもと思ってダッシュで来てみたら円堂がいた」
「さすが円堂君…」
照れたように笑う円堂君を見て私は半田君と笑った。
「ねえ、サッカーやってたんでしょう?私も入れてよ」
「いいぜ!じゃあ俺ゴールにいるから交互にシュートを撃ってくれないか?」
「おう!絶対ゴール奪おうぜみょうじ!」
「うん!負けないよ円堂君!」
「ああ!思い切り撃ってこい!」
平日だろうが休日だろうがサッカーずくしの毎日。それでも私は…
私たちは楽しいから全然いいの。こんなに楽しい時間がいつまでも続けばいいのにな…
それから数分後、お馴染みのメンバーが顔を出すまでの時間、咲き始めの桜に見守られながら私たちは三人でボールを蹴った
044 春休み
-->朝陽さま