ぐだぐだ | ナノ



カシャン

「 は 」
「いぇーい倉間の無防備な顔激写」
「消せ」
「断る」
「…サイドワイn「ここ廊下!ちょっとこれは消せないの!」

移動教室のとき、こっそり待ち伏せしていた倉間の写真をとったら、背後にヘビが見えた。あらやだそれ化身?あなたの化身なの?

「あのね、今みんなの写真一枚ずつ撮ってるんだ」
「……まさか、売る気じゃないだろうな」
「え?倉間の写真買う人いるのイタタタ痛い痛いっ」

もう、ちょっとからかっただけなのに酷いなぁ



「電話帳に登録しようと思って」
「だったら一言いえよ」
「そんなこと言うの倉間くらいだよ?みんな笑いながら許してくれたし。あ、南沢センパイは髪の毛整えてから撮り直せって言ってたけど」
「俺をナルシストと一緒にするな!」


あ、その顔いいよーなんて言いながらもう一枚撮ろうとしたらバッと携帯を取り上げられた


「わーわーごめんなさい壊すのだけはご勘弁を!」
「もう次の授業始まるだろ。昼休みになったら取りにこいよ」

意地悪そうな顔した倉間。やつは私の携帯をパチンと閉じてさっさと踵を反した

「ちょっ……私の携帯…」






昼休み、倉間に携帯を返してもらってフォルダを見たら、なんかポーズとった倉間の写真だけを残して他の人の写真が全部消えてた

「私のフォルダ勝手に見るなよ!」
「はっお前が悪いんだろ」

どんだけ心が狭いのよ……





あ、いいこと思いついた


「倉間」
「あ?ってなんだよそのニヤけた顔は…」

「メールには一斉送信っていう機能があること知ってる?」




真っ青になった倉間に高笑いを浴びせながら私は送信ボタンを押した




026 携帯電話
-->千颯さま




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