服の選び方1

○社会人パロディ 同棲中○



ウィークデーの朝は忙しい

歯磨き、洗顔、朝食、着替、化粧、身支度などなど

時間がない上に、やる事が多い
そして、同居人がダラダラしていて、何かと世話を焼かなければならないヤツだとなおさら、時間配分が大切になってくる。

「銀時、いい加減起きなんし
朝ご飯が冷めてしまう」
「おー」

毎朝お馴染のやりとりである。
いい加減、1人でちゃんと起きてきてほしいものだ。

コーヒーを淹れ、トースターにセットしたパンが焼けたところでリビングに入って来た、寝起きパジャマ姿の男と一緒に朝ご飯を食べる。
これも、毎朝のこと。せめて着替えて来てくれないだろうか。

時間が無いから、あまり会話に花が咲く事はないが、朝のテレビ番組の話題などの感想を言ったりする。

食べた後、寝室やリビングで色々と身支度をする。男は朝食の後片付けをしてから自身の身支度をする。
いつの間にか、そんな仕事分担ができている。

月詠はいそいそと身だしなみを整えながら、のんびり支度する銀時を横目で見て
男性は外出準備が楽でいいなぁと思う。
女子力の高い模範回答は『オシャレのしがいがあるから毎朝楽しい』なのだろうが
生憎とそんな事、全くもって思えない。

今日も、いつもと同じに薄く化粧を施し、髪を通常通りにセットする。

対して、銀時は寝室でスーツに着替えて、軽く髪を直すだけだ。
髪の毛に関して言えば直してもどう変わったかよく分からない天然パーマだが、気にしているらしく指摘すると怒るので黙っている。

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