なんでィ
そんなにクリスマスイヴってのァ、大事なのか?
生憎と仏教徒にゃ、12/24はこの上もなくなんでもない日なんですがねェ
なのに、なんだって、外野は俺をほっといてくれねェんだ
10分しかない貴重な休み時間なのに、呼出すんじゃねーよ
山崎、テメーも、ご親切に取次なんざしねェでいいんだよ
はぁ・・・面倒臭ェ
大きく溜息をついて立ちあがる
ガタっと、椅子が音を立てたので、何の気なしに音がした方に顔を向ける途中、隣の席の女がこちらを見ていたのと目があった。
「なんでィ?」
「嫌なら、行かなきゃいいネ」
「そうもいかねーだろ。ザキが呼ぶって請け負ってる手前な。
それに、バッサリ断った方が、後々うるさくなくて楽だかんなァ。」
「ふ〜ん、そういうもんアルカ。
オマエも色々大変だナ。」
「オメーに同情されちゃ、俺も仕舞ェーだな。」
「さっさといって来いよ、サド王子。
休み時間終わってしまうアル。」
なんなんだ、アイツ。
珍しく、喧嘩腰じゃなかったな。
ま、どうでもいいか。
あ〜、かったりーなァ