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○銀月同棲中設定でさっちゃん+ツッキー○



私の名前は猿飛あやめ、さっちゃんって呼んでね。
現代の疲弊した社会と日々激戦を繰り広げる、愛のハンターだゾ

そんな私のマイブームは木曜9時のドラマ
この数カ月、これを見るために木曜は残業をほとんどせずに帰宅している。

というわけで今日も
あ、今日は木曜なのよ、分かってるかしら?
9時になる5分前、晩御飯を持ってテレビの前に座れば私のリラックスタイムの始まりよ。

さーて、部屋着に着替えたし、テレビも予約設定にしてあるし
久しぶりにおかずも頑張って作ったし、ご飯にしようかしら〜


ピンポーン


あら?誰かしら
こんな時間に、迷惑しちゃうわ

んもう、でも気になるから無視もできないじゃないのよ


ピッとインターホンのカメラ画面をオンにすると
そこには、心細げに下を向いた、金髪の女の人が立っていた。


はぁぁぁ・・・・ったく何なのよ、全く


「あーのね〜、私忙しいのよ、っていうか居留守だからね。
さっさと帰りなさいよ、ツッキー!!」

「あ、あぁ。そうじゃな。すまぬ・・・」

そう言うと、インターホン前のツッキーはそのままくるりと後ろを向いて歩いて行こうとする。

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!
何、あんた本当に帰るつもりなの?バッカじゃないの?何か私が悪者みたいで気分悪いじゃないのよ。
良いわよ、あがりなさいよ」

「いや、でも、悪いから・・・」

「はぁぁ?ふざけんじゃないわよ。ここまで来ておいて、今さらどの口がそれ言うわけ?
良いから入りなさいって言ってんのよ」
そう捲し立ててから、ポチッと玄関のオートロックを解除した。


ツッキーは、友達。
ううん、違うわね、ライバル?それも違うかしら。

まぁ、何にせよ
大学で知り合って、今でも何だかんだでよく一緒に行動したりして、たまにご飯とか買い物とか行っちゃったりする仲なわけ。
私の想い人、銀さんの恋人で(私は認めてないわよ!!)一緒に住んでるのよね。

この時間に私の所に来たってことは・・・
―しかも、明らかに軽装だったから―
なんかあって家飛び出したはいいものの、行くあてがなくて困って、私の所にきた
・・・なんて事、すぐに分かっちゃうに決まってんじゃないのよ。

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