千夜月待〜ひととせ〜U
数年前、月詠と出会った。
それから、なんやかんやと関わったり共闘したりした縁でよく会うようになった。
たまに銀時と月詠が2人だけで仕事をしたり、出掛けていたりしたこともあった。
そんなことがあって、『あれ?なんかあの2人雰囲気が・・・?』と思った新八が神楽にそう言うと
「オマエ、今頃気が付いたアルカ?本当に駄メガネアルナ」と冷ややかな目付きで言われた。
そんな、周りからはどう見たってカップルだけど、素直になれない2人の構図はしばらく続いた。
何がどうなったかは覚えてないけど、ある日突然、銀時が言いづらそうに何度も咳払いしながら
「月詠と付き合うことになったから」と言ってきた。
「わ〜おめでとうございます」と言う新八の横で、
神楽は「やっと決心したアルカ。銀ちゃん大人になったアルナ」と生意気な物言いとは裏腹に嬉しそうな声で憎まれ口を叩いた。
その関係が数年続き、ちらほらと知人たちが結婚しだす中
周囲には「次はこの2人か?」と思われていた月詠と銀時であったが、
どうやら当人たちにその気はなかったようで、
2人ともそのままの関係を続けている内に周りは
「ああ、この2人はずっとこのままでいくのか?いわゆる事実婚ってやつか?一生恋人ってやつか?」と納得して
「いつ結婚するんだ?」とかそう言った事は言わなくなった。
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