「ごめーん!待った?」
「ううん。大丈夫。今来たところだから」

ずるい

そんなの嘘。

ホントはすごく待っちゃった。
楽しみすぎて早めに来ちゃったから

でもいいんだ…僕は彼女を待ってるのも好きだったから。

「手、つなごっか」
「うん!」

手をさしだすと彼女は嬉しそうに手をにぎる。

「あ、吹雪くん手冷たーい」
「そう?ななしがあったかすぎなんだよ」
「体温奪われそう」
「あ、ひどい。でもしってる?手が温かいひとは心がつめたいんだよ」

ちょっと意地悪を言ってみると彼女はおこった顔でこっちを見てきた。

「あはっ、嘘だよ。冗談に決まってる」
「どっちかっていうと、心が冷たそうなのは吹雪くんだよね」
「やっぱひどいなぁ」


でも、彼女笑ってるからいいか

「ななし」
「何?…!」

不意討ちでキスしたら彼女は顔を真っ赤にした。

「酷いことばっか言ったからおしおき」
「…ここ人前なのに」
「大丈夫。誰も見てない。」
「…」

あ、怒ったかな



「…は…恥ずかしいけど嬉しかったから…おしおきにはならないもん…」

「!」


可愛い答えに今度は僕の方が赤くなった。


「吹雪くん、顔あかいー!」
「っ…き…きみがわるいんだ」


顔を見られるのが恥ずかしくて彼女の手をひいてあるきだす。



ドキドキさせてやろうと思ったのに


逆に僕がドキドキさせられちゃうなんて…


やっぱ彼女はずるいや…






*・*・*


可愛い吹雪くんも好きですが、かっこいい吹雪もいいですよね(^-^)



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