※アフロディがちょっとナルシストでキザ
※ヘラが酷い



BINGO!

「なぁ、ヘラ。聞いてくれよ」

アフロディが、珍しく元気ない顔をしていた。
悩み事…?よっぽど酷いことがあったのか。

「僕、好きな人ができたんだ」
「ぶっ」

…と思っていたが…思いもしない言葉に俺は思わず飲んでいたお茶を吹き出す。

「はぁあああ!?」

どうしたんだ、キャプテン!

「お前…自分以外に好きな奴なんていたのか!?」
「し…失礼な!僕だって恋くらいする!」

アフロディは顔を真っ赤にして怒る。
いや、それとも照れてるのか?

「ちょうど1週間前のことだ」
「いや…きいてないけど」
「聞いて!」

それから、延々と彼女を好きになった経緯を話され…

「…と、言うわけだ」
「へー。」

正直、半分どうでもよくて聞いていなかっのだたが…(言ったら怒られそうなので黙っておく)

「彼女に気持ちを伝えたいんだけど…どうすればいいんだろう」

アフロディは少し頬を染めて俯く。

これは本当に本気だ

「…そうだな。素直に思ってることを言ったらいいんじゃないかな…と思うよ」
「…!そうか。ありがとう、ヘラ」

俺がアドバイスしたら、アフロディは今までに見たこともない笑顔で笑った。…アフロディでもこんな顔するのか…

「僕頑張る!行ってくるよ」
「あぁ。」

アフロディは嬉しそうに去っていった。
俺はこっそりあとをつけて、影から見守ることにした。




:
:

「あ、アフロディさん!」
「やあ」

ついていくと、そこにはあらかじめ呼び出しておいたのか、アフロディが好きになったというななしさんが立っていた。

あまり華やかではないけど…優しい感じでいい子そうな印象だ

「あの…話って何ですか?アフロディさんが私にお話だなんて…」
「あぁ…その事なんだけどね」

アフロディはうつむく彼女の顔をじーっと覗き込む

「キミに、言いたいことがあって」
「…はい…」

あぁ。言うか。ついに…

俺は固唾をのんで見守る…しかし、アフロディの口から出たのは予想外な言葉で

「君の…君のせいで」
「え?」

アフロディは怖い表情で彼女を睨む。
え?何!?愛の告白じゃなかったのか!?

「す…すみません…私、アフロディさんに何か悪いことをしてしまったのでしょうか!?」
「あぁ…した。君は僕の大切なものを奪ったんだ。」

そして、彼女の肩をがっと掴んだ

「君は僕のハートを奪った。君のせいで僕のハートが奪われたんだ。どうしてくれる?」
「は…はい?」


…!何を言ってるんだこいつは。
駄目だ…終わった、と俺は頭を抱えた…が

「よ…よくわかりませんが、私のせいでハートが奪われたんですね!すみません…わたしはどうしたら…」
「そうだな」

アフロディはふっと笑い、彼女に手をさしだし

「責任として、僕の彼女になって貰おうかな」
「…!えっ…い…いいんですか。私なんかで」
「あぁ」
「あの…じゃあ、よろしくお願いします…」


告白はあっさり成功した

…まぁ……いっか。それでいいなら…





ふと顔をあげると、アフロディの嬉しそうな後ろ姿が見えた




*・*・*

なんだこりゃ。アフロディファン様、まことに申し訳ない。

AKB48のBINGO!という曲をきいて作ってみた。

あれはいい曲だなと思います^^
可愛くて!

あと歌詞に「僕のハートが盗まれた」みたいなフレーズがあるんですがそれを台詞に使いたくてw
似合いそうな人…と考えてアフロディにしました。
キザになりましたね^^;






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -