悪戯と悪戯

「京介!今日何日だ?」
「あ?31日」
「トリックオアトリート!」「?」

にっこり笑顔で手を差し出す。
京介はわけがわからないという顔でみている。

「今日はハロウィンだよ?お菓子ちょーだい」
「…あぁ。成る程ね。…残念ながらねえよ」

京介が残念そうに言った。
私は心のなかでガッツポーズした。

日頃の仕返しが出来る!

「へっへっへ。じゃあ悪戯しちゃうよ!」

がおーっと襲い掛かる真似をしてみる。
でも、京介の顔が歪んだりはしなかった。
むしろ、なんか嬉しそう。

「へー。そうか。じゃあどんな悪戯されるのか楽しみにしててやるよ」
「うっ」

余裕の笑み。
む…むかつく!

「ほら、どうした?悪戯しないのか?」
「っ…!」

(悪戯…?悪戯って…こういう?!)

むかついた勢いで、京介の唇にキスをする。

どうだ!私の不意討ちキス

「…で?」
「!」

顔を赤くして、参りましたと言われるのを待っていたのに目をあけるとやっぱり余裕な顔。

「まだまだ甘な。そんなのは悪戯にならないぞ、ななし。次は?」
「次!?…次は…」

逆に私が恥ずかしくなってしまった…
あぁ、ホントむかつくっ

「はやくしないと俺が悪戯するぞ」
「!いやぁっ!セクハラ反対!」
「じゃあはやく悪戯しろよ」




もう、二度と悪戯するぞ!なんて言わない!

*・*・*・*

2日過ぎちゃった(^p^)







人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -