不意打ち

「ねえ、南沢くん」
「なんだ?」
「好きは好きでも、゙LOVE゙どLIKE゙の違いってなんだと思う?」
「は?」

突然の質問に、南沢くんは驚いたかおをしてる

そりゃそうだ。

でも、どうしても聞いてみたくなったんだから仕方ない

「なんだよいきなり。」
「いや、なんとなく。どうなのかなーって」
「…はぁ…そうだな…」

面倒くさいという顔をしながらうーんとしばらく考えたあと、少し微笑んで

「キスしたいかしたくないかの違いじゃねぇの?」
「!…あぁ…そうかもしれない…」

友達にはしたいとは思わないもの。

「…で、それなんで俺にきいたの?俺のこと好きなの?」
「…えっ!?うーん。そ…そうだなぁ…友達としてはかなー…」
「ふーん。」


南沢くんは少しつまらなそうなかおをしたが、私の顔をみると嬉しそうににやっと笑った。

「な…何?」
「別に?お前顔真っ赤。うける」
「…!うるさいよっ」

ホントはキスしたい意味で好きだってのがばれそうで私はぱっと目を反らした

「み…南沢くんは?」
「俺?…うーん。そうだな」
南沢くんは少し考え、私を手招きで近くに寄せる。

「何?……!」

少し顔を寄せるといきなり頬にキスをされてしまった

「な…」
「ん?どうした。お前が聞いたんだろ?」

南沢くんは嬉しそうににやにやしてる

「だ…だからって不意討ちはだめだよ!」
「なんで。だってして欲しそうな顔してたし。ホントは好きなんだろ?」
「…っ…!」

今の私きっと凄い赤い。
さっきより。

「…好きですー…」
「え?何?きこえないなぁ」
「……!好きです!大好きです馬鹿っ!」
「はい、よくできました。馬鹿は余計だけど」

南沢くんは満足そうに私の頭を撫でる

「なぁ、ななし」
「何?」



「もう一度、ちゃんとキスしてもいいか?」

「!」


私はゆっくり頷いた。




*・*・*・*

大好きな少女漫画で見たネタで夢をかいてみたくて書きました。
この考え方は新しい^^

確かに恋だった 様より。







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