01






『ねぇ、そんなに寂しいの?』


自室でぼーっとしていると扉の開く音とともに頭に声が響いた。


「...別にそんなんじゃ」

「素直じゃないね、リヴァイヴ・リバイバル」

「っ、もとから片割れがいなかったリジェネには分かりませんよ」


自分より小さな身体をさらに小さく丸めて話す彼をとても愛しく思えた。確かに自分は片割れと一緒に過ごした時間は無いに等しいが今は片割れよりリヴァイヴと居たいと前々から思っていた。


「僕はずっとキミの側にいるよ」

「えっ」


はっ、と上げたリヴァイヴの顔はとても痛々しかった。泣くという行為を知らなかったのだろうか、不意に流れた涙に慌てたのか強く擦った跡が目元に赤く残り、目は充血し、未だに涙が溢れていた。


「絶対に独りにしない」

「そんなことっ」

絶対に、そう言いながらリヴァイヴの側にくると小さなリップ音とともに涙を舐めた。


「っ..な..んで」

「キミが好きだからだよ」

「えっ」


大きく見開いた眸から溜まっていた涙が溢れてリヴァイヴの綺麗な肌をつたった。それをリジェネは指で拭いながら笑う。


「なっ、なんで笑うですか!?」

「っ別に」

「好きっていうのは嘘なんですね」

「嘘?まさか、本気だよ」


だ、騙されませんよ、と返した彼にリジェネは、誰が好きでもない奴の涙なんか舐めるか、と内心毒づいた。


「じゃあこれで信じてよ」


そう言うとリジェネはリヴァイヴの唇に触れるだけのキスをした。


「なっ、なっ」

「僕の本気、分かった?」


顔を赤らめ口をぱくぱくしているリヴァイヴの耳に顔を近づけ囁くようにいってみれば余計に赤くなるリヴァイヴ。もしかしたらリヴァイヴは鈍感なのかもしれない、ちょっとだけそんな感じがした。


「で、返事は?」










『...べ、別に嫌いじゃないですけど』





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