110615 兎とモデル兼業ヒーロー
(ヒーロー主の設定はこれ) (若干アダルティー注意)
染めてしまいたい。 彼女をベッドの上に組み敷きながら、ふとそう思った。
その白くきめ細やかな肌や、すっと伸びた指、薄く紅が映える唇、黒く艶やかな髪。まるで人形のようにどんな服でも着こなす彼女を、僕の色で染め上げてしまいたいと強く思う瞬間がある。 彼女は白い。純潔だとかいう次元を超えたその白は、どんな色も受け入れて、しかしその色に染まってしまうことがない。 だからこそ。その体の隅や骨の髄まで僕で染めてしまいたい。僕以外は誰も似合わない彼女になったら。そんな子供じみた独占欲が僕を支配する。格好良くなんてない醜い感情。 貴女は自分のことを「胸が無い」だとか「顔が地味」だとかいって謙遜しているけれど、そんなの関係ない。僕が愛しているのは、こんな感情になるのは、ただ一人。
囁くように互いの名前を呼ぶ。 こつんと額を合わせて笑い合い、僕らはどちらからともなく唇を合わせた。
---------- 幸せ〜な感じを目指してみた。
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