110806 獅郎弟子とボンゴレ十代目

「貴女がサワダツナヨシさん?ボンゴレデーチモ?」

そう散弾銃を担ぎ直して言う女性に、俺はただただ頷くことしかできなかった。女性はつけていたゴーグルを外すと、懐から免許証のようなものをピッと俺の方に向け(あの、遠くて流石の俺でも見えませんって)、口を開いた。

「えー私藤本獅郎の代理で正十字騎士團から派遣されてきました者です」

「ていうか悪魔多すぎなんだけど何考えてんだあのエロ神父」と心から忌々しそうに呟きながらこちらに向かってくる女性に、俺はリボーンに「どういうことだ」と視線だけで問い質す。

「アイツは祓魔師…エクソシストだ。最近よく出てくるようになったバケモン退治のエキスパートだぞ」

渋々、というように話し出したリボーン曰わく、彼女を呼んだのは彼の独断らしい。なんでも、さっき彼女の口から出てきた藤本獅郎という人物とは古くからの付き合いなんだとか。
…リボーンの人脈ってやっぱりわからない。

そんな俺達をよそに、女性は俺の目の前まで来るとにこっと笑って手を差し出してきた。前髪をピンで止め、どこかミリタリーめいた服を颯爽と着こなす彼女は格好良いのにどこか可愛らしい人で、俺はこの年にもなって一目惚れしてしまったのだった。


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ボンゴレのアジト周辺に悪魔が大量発生→リボーンが藤本に依頼→藤本子育て中で動けない→弟子主が代理派遣という流れです。弟子主は本職ドラグーンでナイトとアリアとドクターも取得してます。口が悪いのは戦闘中と師匠に対してだけです。

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