永遠なんてない




とある日の午後、
瞼の裏にアカネが泣いてるのが見えた。

慌てて自転車でコガネに向かえば、透き通るような青の髪の少女とすれ違った。
その顔に見覚えはなかったが何故だか目が離せなかった。
彼女の顔は傍目からみてわかるほどに自信と嬉々に溢れていて、横を歩くアリゲイツの表情こそあからさまだった。
一瞬目が合った気がした。その瞳は可愛いらしい容姿とは裏腹に恐ろしい程ぎらぎらしたものだった。

その時まさか、と思った。だが妙な自信があった。恐らくあの少女だろう。あの少女がアカネを倒し、コガネジムのバッジを手に入れたのだ。

ということは、あの少女は近いうちに俺のジムにも来るのだろう。彼女はおそらく相当に強い。だが俺もジムリーダーの誇りをもって簡単に負けてやるわけにはいかない。
ぐずぐずと泣きじゃくるアカネをなだめながらそう決意をした。何故だかあの少女には絶対に勝たなければいけないと心が言っている。

でもその時俺の目にはもっと高い、どこか誰も知らない場所に立つ彼女の背中が見えた。


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クリスちゃん
だがとかでもとか逆接が多い!

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