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「おい、リボーン!ここって…」

気が付くと骸のアジトの前に立っていた。


「ねぇ、リボーン…」

「うるさい」

銃を突きつけられる。


今骸に会うのはちょっと遠慮したい。

だって俺は骸と付き合っていたらしいのだが、その記憶がない。


「あいつとは話をもうつけてある」

さすが家庭教師様、やること早いですねでも話ってなんのですかと心の中で沢田はつっこんだ。

「綱吉くん!」

骸だ。骸は大丈夫ですかと俺に近付くが、いきなりはっとして息を飲んだ。


「…君、誰ですか?」


「は?沢田綱吉だけど」

こいつ頭おかしくなったんじゃないかと沢田は思った。



「君は僕の知っている沢田綱吉じゃありません!」


「は?」

「悪ぃが俺も同感だ」


リボーンまで…。どう違うんだよ!俺は『沢田綱吉』だ!


「なんか…雰囲気と言いますか…」


骸はどこが違うのか必死に探しているらしい。


突如、リボーンが口を開いた。


「パラレルワールドって知ってるか」


知ってるも何も、別世界でもう一人の自分がいるとかいう話だろ。


「まさか…」

そうだというように帽子をかぶり直した家庭教師様はとんでもないことを言った。


「お前はパラレルワールドから来たのかもな」

強ち間違ってねーだろとでも言いたげな雰囲気だ。


「はあっ?んなもん信じられるわけっ…」


ないだろ、と言おうと思ったが、リボーンの目は真剣そのものだった。
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