「おはよう、獄寺くん」
「おはようございます10代目!」
「よっツナ」
「山本、おはよう」
いつもの風景。いつもと変わらない日常。
だけど、違和感を感じるのは、俺だけだろうか…
どこだっ。どこが違うっていうんだ!!
俺の中の『超直感』のせいか。
めんどくさい機能だな…。
「10代目、どうかなされましたか?」
気が付くと、獄寺くん達が心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。
「ううん。何でもないよ。さっ早く学校行かないと遅刻する!」
「そうですね!急ぎましょう!」
もうどこも変なところないじゃないか!!
『超直感』なんてあてにならないよ!!!
急いで走ったおかげか、遅刻しないですんだ。
「別に急がなくても間に合ったのな」
「え?」
時間を見ると、本鈴の20分前だった。
「うそっ…」
「10代目はいつもそういいますけど、遅刻なんて滅多にしませんよ」
…え?
今の…
「そ、そう…?」
「そうなのな」
獄寺くんはともかく、山本までそういうのだから、間違いではないらしい。
でも、俺は、遅刻しなかったことなんて数えるくらいしかない遅刻魔だ。
「ねぇ…それって俺のことだよね?」
「そうですよ!」
忘れたのですか?!と獄寺くんは言う。
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