「見合いすることにしました。」
鏡の前でひたすら練習した。
声は上ずってないか、変な顔をしてないか。
5年ぶりに会える彼に溢れる感情を抑えることが出来るのか。
不安だ。
沢田はふるふると首をふった。
そうこうしてても始まらない。
もうどうにでもなれだ!
そうして、夜は更けていった。
次の日、緊張して眠れなかった沢田は、目の下に隈を作りながら、会議室に向かった。
いよいよ、今日だ。
今日は守護者同士の会議だ。その最後に、見合いの話をする。
ふと、彼は来てくれるのかと不安に駆られた。
よく考えれば、今までも何回か守護者同士の会議はあったのだが、彼―雲雀恭弥は一度も出席していない。
でも今日は重要な会議だ。リボーンのことだから、なんとかしても連れてくるだろう。
そして俺は深呼吸して、会議室のドアを開けた。
[ 6/10 ]