「見合いすることにしました。」


鏡の前でひたすら練習した。

声は上ずってないか、変な顔をしてないか。


5年ぶりに会える彼に溢れる感情を抑えることが出来るのか。


不安だ。

沢田はふるふると首をふった。

そうこうしてても始まらない。

もうどうにでもなれだ!

そうして、夜は更けていった。



次の日、緊張して眠れなかった沢田は、目の下に隈を作りながら、会議室に向かった。

いよいよ、今日だ。

今日は守護者同士の会議だ。その最後に、見合いの話をする。


ふと、彼は来てくれるのかと不安に駆られた。

よく考えれば、今までも何回か守護者同士の会議はあったのだが、彼―雲雀恭弥は一度も出席していない。


でも今日は重要な会議だ。リボーンのことだから、なんとかしても連れてくるだろう。

そして俺は深呼吸して、会議室のドアを開けた。
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