カウント3
その日の帰り、俺は運悪く不良に絡まれてしまった。


そして明るい道から暗い路地裏に連れてこられてしまった。


「よぉ。金持ってるだろ。出せや」


「ももも持ってないです…」


「嘘つけ。」


はい嘘です。ってそういうことじゃなくて…


ヒーッ怖い怖い怖い!!!


今日せっかく京子ちゃんと話せたのに―!!!


なんでこんなことにー!?

誰か助けて―…


「何してるの」


え…誰?と思う間も無く、あっという間に不良が倒されていった。


「あっあのっありがとうございます。」


俺もこんな風に強くなりたいなあ…。


「別に風紀が乱れていたから、正しただけだよ。あと、群れていたから咬み殺したかっただけ」



かっ…かっこいい!!!


顔見たいなあ…。


真っ暗で見れないのがすごい悔しい。


「あの…な、名前…」


「雲雀恭弥」

ヒバリキョウヤ…

どっかで聞いたことある名前だなあ。


「雲雀さん、ありがとうございますっ」

「…君、並盛中の生徒?」

「はい、一年の沢田綱吉といいます。」


「ふーん…。ま、今度から気を付けなよ。」


そういってその人は帰っていった。


「た、助かったあ…」


かっこよかったなあ。(顔は見れなかったけど…)


雲雀さん…だっけ。


ん?雲雀恭弥…?

『最強で最凶の並盛中風紀委員長雲雀恭弥』

「え…うそ…もしかして…あのヒバリさん…?」


んなばかな。

『口癖は【咬み殺す】』

「え…えっ…」


『群れていたから咬み殺しただけ』


う、うそおおおおお!!!!

こうして俺こと沢田綱吉とヒバリさんこと雲雀恭弥は出会ったのであった。



2009.04.24.
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