カウント2
中学生になってから、1ヶ月。

中学になっても、ダメツナなんて呼ばせない!!

とか言っときながら、もう俺のあだ名はダメツナで定着している…トホホ



やっぱり俺は一生ダメツナから抜け出せないんだ…


ズリッ

ズダーン


「いてて…」

考え事しながら学校の階段を登っていたら、踏み外したらしい。

しかも足首ひねってるよ…

みんなこっちみてクスクス笑ってるしー!!

もー最悪(泣)死にたい…





「大丈夫?」

声のした方を見ると…

(き、京子ちゃん?!?!)


「さっきものすごい音がしたから、来てみたんだけど…大丈夫?」


あの憧れの京子ちゃんが話しかけてくれてるー!!感動!!


でも京子ちゃんの前で恥ずかしいところ見せちゃった…



とりあえずうなずいて立とうとしたけど…

(足首ひねって立てない!!!!)

「いてて…」


「やっぱりけがしてるね!!保健室行こう!!」


え。京子ちゃんがつれてってくれるの?!?!


俺、死んでいいかも…




幸い保健室には誰もいなくて、京子ちゃんが手当てしてくれた。


「じゃあ、私はとりあえず教室に戻るけど、一人で大丈夫?」


は、はいっ


バタン


「…やったー!京子ちゃんが話しかけてくれた!しかも『沢田くん』だってー!!」

俺はその日一日中頭の中が京子ちゃんでいっぱい。

になるはずだった。

だけど、そうは都合よく事が運ばないのがダメツナこと沢田綱吉であった…

ガーン




2009.03.02.
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