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あのヒバリさんの忠告後も普通に三人で集まっていた。
あれから彼と接触する機会もなく、すっかり忠告をされたことを忘れていた。

「やべーな。弁当忘れてきたのな」
「すみません十代目!あいつが台所にたってたんでそれどころじゃなかったんです!」
新手のポイズンクッキングをくらったのか獄寺くんはアイタタタと腹を押さえた。
「あーうん、大丈夫だよ。そこまで心配しなくても」
山本と獄寺くんは心配そうな顔をしながら、パンを買いに行った。
なので弁当を持ってきていた俺が先に屋上に行って席取りしなければならない。
三人でいたのでその視線も時々感じたが、前よりあからさまではなくなったので最近はあまり気にしていない。
俺は屋上に先客がいないことを祈りつつ、扉を開けた。


一方獄寺等は希望のパンを腕に抱え、屋上に向かっていっていた。
「俺が先に十代目の所へ行くんだ」
「同時で良いじゃねーか」
「いやよくない」
いつもの言い合いをしながら走っていると見慣れた黒い塊が獄寺等の目の前に飛び出した。
「元気にしてっか」
「リボーンさん」
どこから飛び出してきたのかはこの際置いておく。
「あいつはどこにいる」
「先に屋上に行っているっす」
そうか。と呟いてリボーンは僅かに眉を寄せた。
「リボーンさん……?」
リボーンの真剣な様子に獄寺等は何事かと彼の顔を覗き込んだ。
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