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――校舎裏

いつの間にか女の子はいなくなり、雲雀だけになっていた。


そこにリボーンが現れた。

「ちゃおっす。」


「なんだい、赤ん坊。」

雲雀は疲れたように言った。


「第2ボタンはあげちまったのか?」


「君には関係ないだろ。」

雲雀はイライラしているようだった。






「ツナが欲しがってたと言ったら?」

ピクリ、と微かに雲雀は反応した。



「…あの子はどこ。」


「屋上だな。あの様子だと泣いてるんじゃねーか」



言い終わったときにはもう校舎裏に雲雀の姿はなかった。



リボーンは軽くため息をついた。

「ったく、どいつもこいつも手のかかる奴らだ。」




――屋上



「ぅえっ…ひっく…」

綱吉は泣いていた。自分でもなんで泣いてるのかわからない。



雲雀さんはかなりの美形で女の子が黙ってる筈がなくて、さっきみたいなこともよく考えればわかったはずなのに、泣いてるということは、やはりショックだったんだろう。



自分は男で、男を好きになるのは間違っているのはわかっている。


それでも好きなものは好きだった。

(こんなに好きになってたなんて…自分でもびっくりだな…あはは…)



「さよなら、雲雀さん。ずっと好きでした。」




綱吉の言葉は風にのって消えて相手には届かなかった…
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