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卒業式当日。

係の生徒は卒業式に参列するが、係にならなかった綱吉は、校門の前で雲雀を待っていた。


(言えないかもしれないけど、努力はしてみよう!!)



あれから家でも泣いて、何かが吹っ切れた綱吉はダメ元で告白(ダメなら第2ボタン)しようと思い、1時間前から待っているのだが、もうかなりのひとが出てきているのに、目当ての人がなかなか来ないのだ。



(遅いなあ…雲雀さん…)


もうとっくに式は終わっている筈なので、とりあえず体育館を覗いて見ることにした。

体育館には雲雀はいなかったが、代わりに雲雀の部下の草壁がいた。



「あ、あの…草壁さん…雲雀さんどこにいるかわかりますか?」


すると、草壁は決まりが悪そうに言った。

「雲雀は校舎裏にいますが、行かれない方が…」


草壁の忠告を聞く前に、綱吉はありがとうございますと言って校舎裏に向かった。


そして残された草壁は一言。


「あとで委員長に殺される…」
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