雨模様主がお相手、と言う事で名前変換は女主人公ちゃんです。

※連載主≠凌相手



大好きな彼は、とある学園で教師をしている。そんな彼と遠距離で恋人を続けるのは苦じゃないと言ったら嘘になるかもしれない。けど、苦しいだけじゃないって分かってるから私はこれで良かった。

「一ヶ月…振りやな」

申し訳なさそうに眉を下げて私を撫でる彼からは、優しい匂いがする。自然に囲まれたあの学園ならば、 彼からこんな匂いがする事だって頷けた。

一ヶ月なんて短い。最高で三ヶ月も会えなかった事だってあったし、私はこれで十分なんだよ。それを彼に伝えたくて抱き締めたら、彼は私の背中に回した手で小さなリズムを刻むように背中を叩いた。

真正面から抱き締めた彼の首筋に顔を埋めて猫のようにすり寄る。そんな私の行動に嬉しそうに笑い声を上げた彼は、私の肩に額を乗せて溜め息を吐いた。

「…どうかした?」
「いや、何か久し振り過ぎて…」

鼻をすんすんと鳴らしながら、私にすり寄る凌くんが可愛くて思わず私は噴き出す。笑われてる事に気付かずに、抱き締める力を強めた彼に、私は幸せを噛み締めてから口を開いた。

「ね、凌くん」
「…何や?」
「学園の話して?」
「──じゃあ、俺が話し終わったら名前が大学での話してな」
「うん!」

彼の膝に跨るようにしていた身体の向きを変えて、凭れ込むように背を倒す。すんなりと私を受け止めた彼は、私の手を握りながら、学園の話をしてくれた。



君は僕の原動力
(凌くんの学校って校則が緩いの?)(え、何で?)(そんなカラフルな髪色って指導の対象になっちゃうし…)(……せやなあ)


以下後書き


桜子様

こ、こんな感じで良かったのでしょうか…!?因みに夢主ちゃんは大学生です。きっと凌の一目惚れです。

リクエストありがとうございました!