「最近、なまえ変じゃない?何かあった?」


昼休みなり、いつものメンバーと席をくっつけて、お弁当のハンバーグを口に入れようとした瞬間に友達Aが聞いてきた。思わぬ質問に星形のハンバーグを落としそうになったが、危機一髪のところでご飯用の器がナイスキャッチを見せた。

「やっぱり変だよねー、私。」


自分でもはっきりと気づいていたので、友達のいう変というところに賛成すると友達Bは自分でも気づいてたんだ!と驚かれる。

「で、何があったの?緑間氏と。」

あれだけあからさまだとあの長身占い信者さんと何かあったと思いますよねー。と軽く心の中で諦めて今までの流れを友人達に話す。


「で、なまえは緑間氏とつきあってるわけねー」

「えっなんでそうなるの?」

「なんでってあきらか、私達つきあってます的な感じだったよ?ここ最近。」

「うっそっ」

「てか、クラス内は君らがつきあってるとかなんとか…」

「なななっ何言ってんのぉお!!」

これだから、噂は怖い…というか、初耳なんだけど!!


「まぁ、今の反応でつきあってるわけじゃないのは分かったけど、なまえ選手が緑間氏に惚れてるのは間違いないでありますな〜、篠原隊員!!」

「それも自分で気づいていない様子であります!!望月隊長!!」

あ、紹介が遅れましたが望月というのは上記の友達Aで中学からの友達、望月 玲子(モチヅキ レイコ)のことで、篠原というのは友達Bの入学式で友達になった篠原 陽菜(ササハラ ヒナ)のことである。

と、のんきに紹介してる場合じゃなくて、さっきこの子らなんていいました?


私が緑間君に惚れている?

んなわけない。そんなわけないじゃないか!?この時期におしるこを飲む変な人のことだよ?
それに私はあの日、暑さのせいでおしるこを間違えて買ったのを困っていただけで、それを彼に渡しただけだ。そんでもって、お礼を言われただけ。話しかけるのも、あそこで仲良くなった(?)からクラスでも話した方がいいと思ってのこと。だから、惚れているわけじゃない。決して。


と、息継ぎもなく一気に言うと、友人二人は馬鹿笑いをクラス中に響きわたらせていた。



それを惚れているって言うんだよ、世間的に。

(さーて作戦会議だ!篠原隊員!!)
(了解しました!望月隊長!!)
(人の話聞いてます?)



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