私はあれからおかしい。おかしいというか変だ。自分のしている行動が自分じゃないみたいで、なんか変だ。それも誰かにとりつかれているように…



「あ、緑間君、おはよー」


あれからなぜか残念なイケメン君に話しかけるようになった。話題はおは朝占いから始まって今日の授業の話で終わったり…完全に お か し い 。

そのせいで周りからは変な目が向けられ、バスケ部の友達が増えて早3日。


何があったのだ、自分。

それもこれもこの身長が高すぎる彼がいけないのだ。






――――――


「ラッキーアイテムはおしるこなのだよ。」

「へぇおしるこか〜。でもそれなら緑間君にあげちゃったからな〜」

「返すのだよ。」

「いいよ。私おしるこ間違って買ったから、困ってたんだよね。」

「そうか、ならもらうのだよ。」


そこまで言うとカチッと缶を開けてグビッと飲み始めた。うわぁ〜よくこの人飲めるなーこんな日に…


「やはりおしるこなのだよ。
ありがとうなのだよなまえ。」


ふと名前で呼ばれたのに驚き彼の顔を再度見やると、いつもの彼からは想像つかないような、フワッとやさしい笑顔をし、私の前から去っていった。




よく当たる
(なんで名前知ってたんだろう)
(クラス一緒だけど、話したことなかったのに…)
(まさか……きっと気のせい)




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