緑の彼は同い年とは思えないくらい身長が高くて、変わった人でおは朝占いの信者。 世間ではキセキの世代のナンバーワンシューターと呼ばれてたりするが、私たちの間では残念なイケメン君と低評価な単語で呼ばれていた。 そんな彼は今、私の目の前で綺麗に白いテーピングでまかれた手を差し出している。 「おい、聞いているのか?」 「はい?」 「だから、俺におしるこを譲ってくれと言ってるのだよ。」 「これですか?」 「そうなのだよ。見たところおしるこの他に飲み物を持っているのだよ。だったら、いらないだろう?」 いや、ここにいたね。こんな日におしるこを好んで飲む人。 やっぱりこの人変わった人なんだな〜。 それになぜか上から目線なのだよ(あれ、うつった!?) 「(とりあえずいらないし、あげよう)はい。」 そこで個人的にも困っていた問題がこの人に渡すことにより解決するならと私はおしるこを彼にあっさりと渡すと、"いいのか!?"というように目を驚かせていた。 たぶんダメもとで話しかけたんだろうな。 私も間違えて買ったからこう、困ってる人を助けることになるわけだしいいよね。 「今、お金渡すのだよ。」 そう言って彼はアヒルの形をしたがま口財布に手を伸ばし百円玉を一枚私に支払った。 そのアヒルの財布がなんだか彼に似合わなくてクスッと笑うと、彼の表情はムッとした。 「今日俺の星座は最下位だったのだよっ。だからその分ラッキーアイテムで補助をしなくてはならないのだよっ。それがこれなのだからしょうがないのだよっ。」 その一生懸命に誤解を解こうとする彼の姿がなんだが可愛らしく見えてきておかしかった。 「ねぇ、乙女座って何位?」 笑いが少しおさまると自分の順位が気になってきて彼に聞くとしばらくしてから返事が返ってきた。 「乙女座は確か…」 一位なのだよ。 (今日の乙女座は向かうところ敵なし!) (運命的な出会いが訪れるでしょう。) (ラッキーアイテムはおしるこです。) . |