「桜井って小動物に似てるよね」


この一言に隣でお弁当をひろげている彼はピクッとたこさん型のウィンナーを箸で持ったまま動きを止めた。


「大型犬におそわれそうな子猫を預かった?とか、ちいちゃーいヒツジをオオカミから守る?って感じで、なんか守ってあげたくなるんだよねー」


そう付け加えると、すみません、みよじ先輩、と何度も聞いたことあるフレーズを彼は口にする。


「あーもーかわいい、」



と、一つ後輩君に抱きつく。
抱きついた勢いで彼を押し倒す。もちろん彼が持ってたお弁当はひっくり返ってしまったけど、

「みよじ先輩!!」

「ん?なぁに?」


そのまま彼の上から声をかけると彼の頬はほんのりあかくなる。それを見計らって、ちょっといじわるなキスをした。



オオカミとヒツジ少年
(でも私もオオカミだから、)
(結局は逃げられないね、桜井)
(すっすみません。)



――――――――――――


桜井君分からないよ。
ただ謝っときゃ桜井君になるかと思ったんだけど、全然だった……

とりあえず、誕生日遅れてごめんよー



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