「乳化剤。」

「ん〜モル…ト……エキス。」







突如理科室から聞こえた不気味な物体名。

何事!?とそちらを覗けば、バスケ部の2人がなにやら言い合いっこをしているみたいで、あの不気味な物体名はどうやらこの2人からのようだった。


それにしても、乳化剤にモ……モル……何チャラエキス…?

もしかして、理科室で……










「これから実験を始める。
乳化剤。」

「はいこれ〜」



ブクブクブク……
(試験管内の液体が溢れ出す。)


「赤司隊長。これは!?」

「あぁ成功なのだよ。紫原君。」











……ブンブンブン


って何考えてんのよ!?

私は頭に描いた妄想……目の前にいる赤司君と紫原君で作り上げた幻想を頭を横に振ることでかき消した。

てか、赤司君の口調緑間君になっちゃってるし!!


「イースト。」

「えーんー馬りん…何チャラ!!」

「馬鈴薯の事か…淳の負け。」

「むー赤ちん強い……じゃあこれ……」

「ありがとう。」





やりとりが上手くつかめないのは私だけ?




「しかし、なんでいきなりお菓子の原材料名言い合いっこしようって言い出したんだ?」

「ん〜なんとなく〜」


「なんだそれ。」




なっななななななな


何の実験かと思った。
(それで、なんでみよじさんがここにいるんだい?)
(い、いや〜何か危ない実験してるのかなって思ってみてたわけじゃ…)
(見てたんだね……)
(あ、はい。)





――――――――――――――


赤司と紫原の口調が分かりません。



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