「じゃあ3学期はこの席で過ごすように!
今から隣どうし仲良く自己紹介しろー」


これは夢…………です………か………?





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「明日席替えしまーす。」

入学して月日が経ち、文化祭も体育祭も終わり
短い冬休みも終わりをつげ、今年度最後の学期になって2日がたった日に突然の一言。





「「やったーー!!」」





その担任の一言にクラスの大半がよろこんでいた。
たぶん一番後ろの何人かは今のままでいいと悲願していたので、あまり嬉しくないのだろう、顔が嫌そうだ。





「だがしかし、今学期でこのメンバーと授業受けるの終わりだ。
そこで、隣どうしくっつけたいと思いまーす。しかも男女隣どうしで(はーと)
はーい。ということで明日、HRの時間にくじ引きで決めまーす〜ちなみに、先生が引くからうらまないでね?(ウフフ)」







「「はいいいぃぃぃ!?」」


色々とつっこまなければいけないとこがありすぎる…


先生が男なのに(はーと)とか(ウフフ)とか語尾につけたことが気持ち悪いということや、なぜか先生が一番興奮していること……

別にいいんだ。クラスのみんなは別に隣が誰だろうと関係ない。

いや親密にいうとものすごく関係あるけど、男女隣くっつけるとか気になるが、
くじ引きを先生が引くっておかしいっ!




「小中学生じゃないんだから、やめてくださーい!!それにくじ引きくらい自分で引きます。」


リーダー的な女の人が言ったあとそうだそうだーと周りの女子が続いていた。

男子もふざけんなーやら自分で引かせろー!やら騒いでいる。

それを見て先生は、机を叩いて…

「自分で引きたいじゃねーんだ!これ決定事項だから。
おまえらはいいじゃねーか。これからいつでもくじ引くことができるんだ……それに比べて……35でしかも独身のおっさんなんか、くじ引くこと人生でもうないんだぞ!
わかるよな?
俺、くじ…引きたいんだ。いいだろ?別に。引かせろよ…あのドキドキ感たまんないんだよ!別にいいよな?そう思うよな?桜井?」


「すすすすみませんっ」


「ほら桜井も謝るほどいいって言ってくれたんだ。みんなもいいよな?」






ということで、理不尽な席替えをしました。



んでもって私の席というのが、私の中で尊敬の人…というか……格好いい人――青峰大輝。の隣なのです!


青峰君はバスケの練習にはあまり顔を出さないみたいで、よく屋上にいます。だけど、バスケは凄くうまくて、あのキセキの世代の1人です。

田舎からきた私なんかが、キセキさんに会えるのは夢のまた夢だと思っていたこともあり、憧れています。


そんな青峰君をずっと追いかけてきました。
"追いかけて"なんていうのは変ですが、自分もあんな風に強くなりたいと、昔から続けていたバスケも頑張ってきました。

だから、今日こんな近くで見るのは初めてで毎日近くで見れると思ったらすごく嬉しいです。

一度、さつきちゃんに紹介されたとき凄く緊張してどもってしまったことは恥ずかしいくらい覚えています。

いや〜あの時はひどかった………。
自分の名前を言えなくて、青峰君に何回か聞き直されたっけ……


「……ぉ…ぉぃ………」


青峰君覚えているかな……恥ずかしいから忘れててくれないかな?
でも、名前……覚えてると嬉しいなー。
というか、覚えているだろ!普通……



「………おぃ……おい!!」
「!?うわっっ」

「さっきからなにしてんだよ!」

「あ、いや……ごめんなさい……で、なんでしょうか?」

「自己紹介…早くしろ。って担任が。……っち……」

軽く担任を睨んでから舌打ちをした彼は少し苛立っていた。

「あぁ……えっと私は……」

そこまで言って分かった。青峰君が私のことを忘れてたことが……


………現実はそんな甘くない…か……






名前忘れた
(おぃ!宿題見せろ!)
(私の名前言えたら見せてあげる。)
(………………)
(残念でした〜)




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何したかったんだ?
道がわからなくなった作品。

個人的に青峰君はあまり書けない……
なぜだろう………?


落ちが辛い………


すみませんでしたっ



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