その日は突然やってきた。

「なまえ。明日買い物に付き合ってくれないかな?」


ちょっ待て待て待って!

「あっあっあぅ赤司君じゃないですか!?おはようございます。」

「いや、もう夕方だから。それで、明日買い物付き合ってくれないかな?」


予想外の展開だった。

私はこの人が苦手だ。

理由はよく分からない。

ただ、2人だけで長時間いたくないのだ。
なので、今誘われた事も出来れば聞かなかったことにしたい。

それに断ったらthe end 間違いなしだ。


「きょっきょっ今日もイケメンだね。うん。黄瀬よりもイケメンだね〜」

「あぁ、ありがとう。で、明日買い物に……」

「きょっ今日もいい天気だったね!」

「あぁそうだね。で、明日…」

「あ、何持ってるの?真太郎〜。」

「これはおは朝の占いのラッキーアイテムなのだよ。」

「え?この人形が?」

「悪いがなまえ俺は助けないのだよ。」


私はこれは逃げ切れないと思い、隣に歩いてる真太郎に話しかけて赤司君の話をそらそうとしたが、あっさり駄目だった。



「で、なまえ、明日、」

「あ〜赤司君!っとあ!大輝!何アイス食べてるの?」

「ん?ソーダ味。うめーなテツ!」

「あ、はい。
なまえさんも一口いりますか?」

「あ、もらうもらう〜!」


――…ピキッ


とにかく赤司君との会話を終わらせようと前に歩いている大輝達に話しかけると後ろで何かが切れる音がした。


音がした方へ顔を向けると満面の笑顔の赤司君がいた。



「なまえ、僕は気が長い方じゃないんだ。」

「…………。」

「明日あいてるよね?」

「あ、とえーっと…。」

「なまえ、」


逃げようとしてる?
(すっすっすみませんしたー)
(謝るんじゃなくて行くのか行かないか聞いてるんだけど)
(いっ行かせてもらいます)












という茶番劇好きです。



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