その日もなんら変わらないと思っていた…

いつもの変わりのない日常だった。

でも、何故か、
嫌な予感はしていた―。

「昶!そーいや、今日、洸兄のとこで、鍋だって!もちろん行くよな!」

「あぁ、鍋か…行く。」

『……?洸兄?って誰だ??』

「あぁ、綺羅はまだ会ってなかったな!俺らが不良に絡まれてるところを助けてもらって、そんで、何でか知らないけど話が合って、今じゃあ時々鍋とか食べに行くんだ!!」
『へぇ〜楽しそうだ!!』

「だろ?でさ、綺羅も良かったら今日来ない?鍋の日、綺羅が予定ある日でいつも誘えなかったんだ…」

『行く!!行きたい!!』

「じゃあ決まりな!!今日の放課後、あの公園集合な!?」
『りょーかい!!』
「俺は勝手に行ってるから」
「えー昶も一緒に行こうぜ!!」
「イヤだ。」



放課後―

2人とも遅くないか?
綺羅は違うクラスだし、あのクラス終わるの遅いからしょうがないけど、昶は同じクラスなんだから、来るタイミングとか一緒じゃないと困るんだが…


っと、やっと昶到着!!
「遅いよ!昶!」
「うるせぇ。あれ?綺羅着てねぇのか?」
「う…うん。」
「さっき綺羅のクラスのやつが歩いてたからもう少ししたら来るかもな。」
「そうだな!!」

―電話にでんわ〜―
―電話にでんわ〜―


ちょうど俺の携帯がなった……

「お前着信音変だろ?」

「う、これねぇちゃんが…」
「いいから電話でろよ!」

表示画面をみると、
―田代 綺羅―
の文字が。


「もしもし?綺羅?今どこ??」


嫌な予感は、
気のせいなんかではなかったんだ。




―空の影―end。


次はあとがき。




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