やはり、サボリには屋上だと思う。
天気は快晴で、すごく空が綺麗で、このまま雲になって、飛んでいけたらなーって考えたり…。

っと今日は幼なじみらがいないみたいで、少し安心してしまった。なんやかんやで、今は一人になりたいから…。

ははは。一人になりたい…か…。元から一人だったのにね…。

フェンスを飛び越え、少し出っ張ってるとこに立ってみた。
風が吹いていて、
それが少し気持ち良かった。

ふと、下を見てみると、白髪の黒いコートを着た男の人がいるのが見えた。
我ながら、目がいいと思う…
まあ、よく見ると、足元にあるはずの影がなくて、私はその方が、この世の人じゃないということが分かった。

私は、小さい頃からそのような方や、動物が見えていて、話とかしたりした。
そのおかげで、虐められたけど……
会話をするのは楽しかった。


『(あの方は若くして亡くなっちゃったんだ…この学校関係の人かな?)』

なんて考えて、また空を見上げた。


『ここから飛び降りたら、私は雲になれるかな?』

そんな独り言は誰も聞かれることはない。
そう、私の話はみんな、



―きいてくれない。



「……!!…なっ何してんだよ!!」



いきなり、怒鳴られたかと思ったら、浮遊感があり、私は雲にはなれなかった。




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