次の日…
―ザワザワザワ―
「なんだ、騒がしいな…」
全校のみんながグラウンドを見ようと、ベランダや、窓にすごい人が群がっていた。
ちゃんと見てみると、
なにやら文字が…
―日本一にします。―
それはよく体育で使う、
白い粉で書かれていて、
ちゃんと文の終わりに"。"が付いている。
「…ハッ!」
「面白いからこれもアリかな!」
誰が書いたのか悟ったのか、カントクと火神は顔に笑みを浮かべてそのグランドに書かれた文字を見ていた。
「なあテツ、そういや、さっきいうの忘れてたんだけど、名前書いてなくね?」
「……しまった。
どうしましょう…?」
「別に大丈夫だろ!!」
「え……でも…白井君また付き合ってく…」
「嫌だ!もう、夜遅いんだぞ。」
あれから、火神と別れて、もらった大量のハンバーガーを山分けしながら帰ろうとしたら、テツに付き合ってくれと珍しく頼まれたので何をするのかついていけば、また高校に戻ってきた。
かと思えば、いきなりテツがグラウンドにライン引きで文字を書き始めた。
書き終えた時にはもう夜の9時になっていて、今の時刻、9時半。
さすがに今から戻って書き直すとかやめてもらいたいというように白井は顔をしかめた。
「…そーいわず手伝っ…」
「イヤだ!疲れるの、嫌いだー!」
「…すみませんでしたって!!待ってください…」
ということで、
嫌いだーと叫びながら走る白井を追いかけていたら黒子は名前の件を忘れてしまったらしく、グラウンドの文字は誠凛高校七不思議になったとかならなかったとか…
そんなこんなで、残りの部員は15人→6人に絞られ、黒子と遊の仲は、黒子がハーゲン○ッツを奢るということで復縁したのであった…
―数日後の体育館―
「おいカントクどした?
練習試合申し込みに行くとか言ってたけど…」
「さっき戻ったスよなんかスキップしてたし、オッケーだったみたいスね」
「…!スキップして!?」
スキップという単語を聞いたとたん、なぜかどんどん主将の顔色が変わる。
「オイ全員覚悟しとけ。
アイツがスキップしてるってことは…次の試合相手相当ヤベーぞ」
何も知らない一年生達は主将の言葉に?を浮かべて、そうとは知らない彼らは彼女の帰りを待った。
「あ!カントク…おかえりなさい」
「ただいまー!!ゴメンすぐ着替えてくるね!
…あとねキセキの世代いるトコと試合組んじゃった(はーと)」
「…………!」
「な?」
「……!?マジ?」
ここは誠凛高校体育館。日々、バスケ部が練習場所として使われている場所。
そこには今日もバスケ部が練習をしていた。
次はあとがき。
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