―月曜日―
「フッフッフ待っていたぞ!」
「…アホなのか?」
「血糖?」
「白井君…漢字違います…決闘です。」
「あぁそうか!!」
〜♪〜〜♪
遊は新しく"決闘"といい漢字を覚えた!
「白井君ってちょくちょく古いですよね。」
「え……」
それはそうと忘れてたけど月曜ってあと五分で朝礼じゃなかったか?
と思っていたら同じような質問をバ神がしたのを聞き、口に出さなくて良かったとホッとする。
月曜朝礼があって、そしてなにより、体育館じゃなくて、グラウンドでやるこんな学校珍しい。
鬼城中なめんなよ。
集会すら誰も来ねぇからな!
ひとりぼっちで校歌歌うんだからな!
先生なんか歌ってくれたの入学式とか卒業式とかだかんな!
つかなんでこんな時にカントクは屋上で受けとんだよ?
そんな疑問は次の言葉によって俺の中から消えた。
"全国目指してガチでバスケをやること!
どんだけ練習を真面目にやっても[いつか]だの
[できれば]だのじゃいつまでも弱小だからね
具体的かつ高い目標とそれを必ず達成しようとする意志が欲しいの
だから今からここで宣言して欲しいの"
(そういうことか。)
バスケを全力でやる。
いつかじゃない。ものにする。
出来ればじゃない。出来る。
そういうやつが欲しい。
(っふ。ワクワクするな)
そんななかバ神が先陣を切るかのように、フェンスの上に登って、大声で叫んだ。
「1-B 5番!
火神大我!!
[キセキの世代]を倒して日本一になる!」
火神の声は全校生徒に響き渡り、グランドはどよどよとどよめいていた。
「次はー?早くしないと先生来ちゃうよ」
そこでカントクの隣でどこから持ち出したのか、黒子が拡声器を取り出してきた。
そして自分は声を張るのが苦手という。どうやらそれを使って宣言するみたいだ。
黒子は拡声器を片手に、息を大きく吸った。
ところが、
「一年B組!41番!白井 遊!
日本一のチームにして、
日本一のマネージャーになってみせる!!」
タイミングがいいんだか悪いんだか、遊は、火神に負けじとフェンスの上ではなく、ドアの上、つまり屋上の給水塔のところから宣言した。
黒子は少しムッとしたが、すぐに今度こそと息を吸う。しかし、またもやタイミングよく先生方が来てしまった。
というわけで、叫んだ白井、火神、バスケ部カントクのリコ、その近くにいた黒子達は先生方からお説教をくらった…。
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